そのまんま!
db2_server_info
(no version information, might be only in CVS)
db2_server_info --
DB2 データベースサーバの情報をプロパティに保持するオブジェクトを返す
説明
object
db2_server_info ( resource connection )
この関数は、IBM DB2、Cloudscape あるいは Apache Derby
データベースサーバについての情報を
読み取り専用のプロパティに保持するオブジェクトを返します。
以下の表は、データベースサーバのプロパティの一覧です。
表 1. データベースサーバのプロパティ
プロパティ名 | 返り値の型 | 説明 |
---|
DBMS_NAME | string |
接続中のデータベースサーバの名前。DB2 サーバの場合は、
DB2 の後にサーバが稼動している OS
の名前が続きます。
|
DBMS_VER | string |
データベースサーバのバージョン。"MM.mm.uuuu" という形式の文字列で、
MM がメジャーバージョン、
mm がマイナーバージョン、
そして uuuu がアップデートを表します。
例えば "08.02.0001" は
メジャーバージョン 8、マイナーバージョン 2、アップデート 1
を表します。
|
DB_CODEPAGE | int | 接続中のデータベースのコードページ。 |
DB_NAME | string | 接続中のデータベースの名前。 |
DFT_ISOLATION | string | サーバがサポートしているデフォルトのトランザクション分離レベル。
- UR
Uncommitted read: 変更内容は、他のトランザクションからも
すぐに見えるようになります。
- CS
Cursor stability: あるトランザクションで読み込まれた行を、
別のトランザクションから変更してコミットすることができます。
- RS
Read stability: 検索条件あるいは実行中のトランザクションに
一致する行を、トランザクションから追加したり削除したりできます。
- RR
Repeatable read: 実行中のトランザクションに影響を受けるデータは、
他のトランザクションからは見えません。
- NC
No commit: 変更内容は、操作が終了した時点で見えるようになります。
明示的なコミットやロールバックはできません。
|
IDENTIFIER_QUOTE_CHAR | string | 識別子を区切るための文字。 |
INST_NAME | string | データベースを含むデータベースサーバのインスタンス名。 |
ISOLATION_OPTION | array |
データベースサーバがサポートする分離オプション。
分離オプションについては DFT_ISOLATION プロパティの説明を参照ください。
|
KEYWORDS | array | データベースサーバの予約語の配列。 |
LIKE_ESCAPE_CLAUSE | bool |
データベースサーバがワイルドカード文字
% および _
の使用をサポートしている場合に TRUE、
これらのワイルドカードをサポートしていない場合に FALSE。
|
MAX_COL_NAME_LEN | int | データベースサーバがサポートするカラム名の最大バイト数。 |
MAX_IDENTIFIER_LEN | int | データベースサーバがサポートする SQL 識別子の最大文字数。 |
MAX_INDEX_SIZE | int |
データベースサーバがサポートするインデックスつきカラムの最大バイト数。
|
MAX_PROC_NAME_LEN | int |
データベースサーバがサポートするプロシージャ名の最大バイト数。
|
MAX_ROW_SIZE | int |
データベースサーバがサポートするベーステーブルの行の最大バイト数。
|
MAX_SCHEMA_NAME_LEN | int |
データベースサーバがサポートするスキーマ名の最大バイト数。
|
MAX_STATEMENT_LEN | int |
データベースサーバがサポートする SQL 文の最大バイト数。
|
MAX_TABLE_NAME_LEN | int |
データベースサーバがサポートするテーブル名の最大バイト数。
|
NON_NULLABLE_COLUMNS | bool |
データベースサーバがカラムの NOT NULL 定義をサポートしている場合に
TRUE、サポートしていない場合に FALSE。
|
PROCEDURES | bool |
データベースサーバがストアドプロシージャをコールするための
CALL 文をサポートしている場合に TRUE、サポートしていない場合に
FALSE。
|
SPECIAL_CHARS | string |
識別子として使用可能な文字のうち、
a-Z、0-9 およびアンダースコア以外の文字。
|
SQL_CONFORMANCE | string |
データベースサーバの ANSI/ISO SQL-92 仕様への対応レベル。
- ENTRY
SQL-92 エントリレベルに準拠しています。
- FIPS127
FIPS-127-2 transitional に準拠しています。
- FULL
SQL-92 完全レベルに準拠しています。
- INTERMEDIATE
SQL-92 中間レベルに準拠しています。
|
パラメータ
connection
アクティブな DB2 クライアント接続を指定します。
返り値
成功した場合にオブジェクト、失敗した場合に FALSE を返します。
例
例 1. db2_server_info() の例
サーバの情報を取得するには、有効なデータベース接続リソースを
db2_server_info() に渡す必要があります。
<?php
$conn = db2_connect('sample', 'db2inst1', 'ibmdb2');
$server = db2_server_info( $conn );
if ($server) { echo "DBMS_NAME: "; var_dump( $server->DBMS_NAME ); echo "DBMS_VER: "; var_dump( $server->DBMS_VER ); echo "DB_CODEPAGE: "; var_dump( $server->DB_CODEPAGE ); echo "DB_NAME: "; var_dump( $server->DB_NAME ); echo "INST_NAME: "; var_dump( $server->INST_NAME ); echo "SPECIAL_CHARS: "; var_dump( $server->SPECIAL_CHARS ); echo "KEYWORDS: "; var_dump( sizeof($server->KEYWORDS) ); echo "DFT_ISOLATION: "; var_dump( $server->DFT_ISOLATION ); echo "ISOLATION_OPTION: "; $il = ''; foreach( $server->ISOLATION_OPTION as $opt ) { $il .= $opt." "; } var_dump( $il ); echo "SQL_CONFORMANCE: "; var_dump( $server->SQL_CONFORMANCE ); echo "PROCEDURES: "; var_dump( $server->PROCEDURES ); echo "IDENTIFIER_QUOTE_CHAR: "; var_dump( $server->IDENTIFIER_QUOTE_CHAR ); echo "LIKE_ESCAPE_CLAUSE: "; var_dump( $server->LIKE_ESCAPE_CLAUSE ); echo "MAX_COL_NAME_LEN: "; var_dump( $server->MAX_COL_NAME_LEN ); echo "MAX_ROW_SIZE: "; var_dump( $server->MAX_ROW_SIZE ); echo "MAX_IDENTIFIER_LEN: "; var_dump( $server->MAX_IDENTIFIER_LEN ); echo "MAX_INDEX_SIZE: "; var_dump( $server->MAX_INDEX_SIZE ); echo "MAX_PROC_NAME_LEN: "; var_dump( $server->MAX_PROC_NAME_LEN ); echo "MAX_SCHEMA_NAME_LEN: "; var_dump( $server->MAX_SCHEMA_NAME_LEN ); echo "MAX_STATEMENT_LEN: "; var_dump( $server->MAX_STATEMENT_LEN ); echo "MAX_TABLE_NAME_LEN: "; var_dump( $server->MAX_TABLE_NAME_LEN ); echo "NON_NULLABLE_COLUMNS: "; var_dump( $server->NON_NULLABLE_COLUMNS );
db2_close($conn); } ?>
|
上の例の出力は以下となります。 DBMS_NAME: string(9) "DB2/LINUX"
DBMS_VER: string(10) "08.02.0000"
DB_CODEPAGE: int(1208)
DB_NAME: string(6) "SAMPLE"
INST_NAME: string(8) "db2inst1"
SPECIAL_CHARS: string(2) "@#"
KEYWORDS: int(179)
DFT_ISOLATION: string(2) "CS"
ISOLATION_OPTION: string(12) "UR CS RS RR "
SQL_CONFORMANCE: string(7) "FIPS127"
PROCEDURES: bool(true)
IDENTIFIER_QUOTE_CHAR: string(1) """
LIKE_ESCAPE_CLAUSE: bool(true)
MAX_COL_NAME_LEN: int(30)
MAX_ROW_SIZE: int(32677)
MAX_IDENTIFIER_LEN: int(18)
MAX_INDEX_SIZE: int(1024)
MAX_PROC_NAME_LEN: int(128)
MAX_SCHEMA_NAME_LEN: int(30)
MAX_STATEMENT_LEN: int(2097152)
MAX_TABLE_NAME_LEN: int(128)
NON_NULLABLE_COLUMNS: bool(true) |
|