そのまんま!

コア php.ini ディレクティブに関する説明

このリストには、PHPを設定する際に使用可能なコア php.ini ディレクティブが 含まれています。拡張モジュールにより処理されるディレクティブは、それぞれの 拡張モジュールのドキュメントページにリストと詳細が記述されています。 例えば、セッション用ディレクティブに関する情報は、 セッションのページにあります。

httpd オプション

表 H-3. httpd オプション

名前デフォルト変更の可否変更履歴
async_send"0"PHP_INI_ALL 

言語オプション

表 H-4. 言語およびその他の設定オプション

名前デフォルト変更の可否変更履歴
short_open_tagOnPHP_INI_PERDIRPHP <= 4.0.0 で PHP_INI_ALL
asp_tags"0"PHP_INI_PERDIRPHP <= 4.0.0 で PHP_INI_ALL
precision"14"PHP_INI_ALL 
y2k_compliance"1"PHP_INI_ALL 
allow_call_time_pass_reference"1"PHP_INI_SYSTEM|PHP_INI_PERDIRPHP <= 4.0.0 で PHP_INI_ALL
expose_php"1"php.ini のみ 
zend.ze1_compatibility_mode"0"PHP_INI_ALLPHP 5.0.0 以降で利用可能

以下に設定ディレクティブに関する 簡単な説明を示します。

short_open_tag boolean

PHP タグの短縮型 (<? ?>) を使用 可能にするかどうかを設定します。PHPをXMLと組み合わせて用いる 場合は、<?xml ?>をファイル中で用 いるためにこのオプションをオフにする必要があります。オンにし た場合にPHPでXMLを出力するには、例えば、次のようにします。 <?php echo '<?xml version="1.0"'; ?> これをオフにした場合、長い方の形式のタグ (<?php ?>)を使用する必要があります。

注意: このディレクティブは、<? echoと同じ形式の ショートカット<?=も影響を受けます。 このショートカットを使用するには、 short_open_tagをonとする 必要があります。

asp_tags boolean

ASP 形式のタグ <% %> を通常のタグ <?php ?> に加えて使用可能にします。 このスイッチにより、出力の短縮形 <%= $value %> も 使用できるようになります。 詳細な情報は、 HTML からのエスケープを参照ください。

注意: ASP形式のタグは3.0.4で追加されました。

precision integer

浮動小数点数に関して表示される最大桁数を指定します。

y2k_compliance boolean

2000年問題対応を強制します (2000年問題非対応のブラウザにおいて、 問題が発生する可能性があります)。

allow_call_time_pass_reference boolean

関数のコール時に引数が参照で渡された場合に、警告するかどうかを 設定します。この機能は過去のものであり、将来のバージョンの PHP/Zend ではサポートされない可能性があります。 推奨される方法は、関数宣言時に参照渡しとするべき引数を指定する ことです。将来のバージョンでの動作を保障するために、この オプションを off とし、スクリプトがこの状態で正しく動作することを 確認することが推奨されます (この機能を使用する度に警告が発生します)。

関数コール時に参照で引数を渡すことは、コードの明解さを損なうために 廃止されています。関数は、引数が参照渡しであると宣言されて いない場合でも、文書化されていない方法で、その引数を修正できます。 副作用を回避するためには、どの引数を参照渡しとするかを関数宣言でのみ 指定すると良いでしょう。

参照に関する説明も 参照ください。

expose_php boolean

(例えば、Web サーバヘッダに PHP のサインを追加することにより、) PHP がサーバにインストールされていることを表示するかどうかを 指定します。これは全くセキュリティ上の脅威ではなく、サーバ上 で PHP を使用しているかどうかを調べられるようにするものです。

zend.ze1_compatibility_mode boolean

Zend Engine 1 (PHP 4) との互換モードを有効にします。 この設定は、オブジェクトのコピー、キャスト (プロパティを 保持しないオブジェクトが FALSE あるいは 0 のいずれになるか)、 そして 比較 に影響を与えます。このモードの場合、オブジェクトを渡す際の デフォルトの方法は、参照渡しではなく値渡しとなります。

PHP 4 から PHP 5 への移行というタイトルの セクションも参照してください。

リソース制限

表 H-5. リソース制限

名前デフォルト変更の可否変更履歴
memory_limit"128M"PHP_INI_ALLPHP 5.2.0 より前は "8M"、PHP 5.2.0 では "16M"

以下に設定ディレクティブに関する 簡単な説明を示します。

memory_limit integer

スクリプトが確保できる最大メモリをバイト数で指定します。この命令は、 正しく書かれていないスクリプトがサーバーのメモリを食いつぶすことを防止するのに役立ちます。 もし、使用可能メモリに制限を設けたくない場合は、 ここに -1 を指定してください。

PHP 5.2.1 より前のバージョンでは、このディレクティブを使うためには、 コンパイル時に configure で --enable-memory-limit を指定しなければなりません。 これは、関数 memory_get_usage() および memory_get_peak_usage() を使用する際にも必要となります。

integerを使用する際、 その値はバイト単位で測られます。 この FAQ に記載された 短縮表記を使用することも可能です。

max_execution_time も参照ください。

パフォーマンスチューニング

表 H-6. パフォーマンスチューニング

名前デフォルト変更の可否変更履歴
realpath_cache_size"16K"PHP_INI_SYSTEMPHP 5.1.0 以降で使用可能。
realpath_cache_ttl"120"PHP_INI_SYSTEMPHP 5.1.0 以降で使用可能。

以下に設定ディレクティブに関する 簡単な説明を示します。

realpath_cache_size integer

PHP が使用する realpath キャッシュの大きさを設定します。 PHP で大量にファイルをオープンする際に、 この値を大きくすることによってファイル操作のパフォーマンスを 向上させます。

realpath_cache_ttl integer

与えられたファイルやディレクトリについての realpath 情報キャッシュの有効期限を (秒単位で) 設定します。 ファイルを変更することがほとんどない場合は、 この値を大きくすることを検討してください。

データ処理

表 H-7. データ処理設定オプション

名前デフォルト変更の可否変更履歴
track_vars"On"PHP_INI_?? 
arg_separator.output"&"PHP_INI_ALLPHP 4.0.5 以降で利用可能
arg_separator.input"&"PHP_INI_SYSTEM|PHP_INI_PERDIRPHP 4.0.5 以降で利用可能
variables_order"EGPCS"PHP_INI_PERDIRPHP <= 5.0.5 では PHP_INI_ALL。
auto_globals_jit"1"PHP_INI_PERDIRPHP 5.0.0 以降で利用可能
register_globals"0"PHP_INI_PERDIRPHP <= 4.2.3 では PHP_INI_ALL
register_argc_argv"1"PHP_INI_PERDIRPHP <= 4.2.3 では PHP_INI_ALL
register_long_arrays"1"PHP_INI_PERDIRPHP <= 4.2.3 では PHP_INI_ALL
post_max_size"8M"PHP_INI_PERDIRPHP <= 4.2.3 では PHP_INI_SYS。PHP 4.0.3 以降で利用可能
gpc_order"GPC"PHP_INI_ALL 
auto_prepend_file""PHP_INI_PERDIRPHP <= 4.2.3 では PHP_INI_ALL
auto_append_file""PHP_INI_PERDIRPHP <= 4.2.3 では PHP_INI_ALL
default_mimetype"text/html"PHP_INI_ALL 
default_charset"iso-8859-1"PHP_INI_ALL 
always_populate_raw_post_data"0"PHP_INI_PERDIRPHP <= 4.2.3 では PHP_INI_ALL。PHP 4.1.0 以降で利用可能
allow_webdav_methods"0"PHP_INI_PERDIR 

以下に設定ディレクティブに関する 簡単な説明を示します。

track_vars boolean

サーバ変数はそれぞれ、グローバル連想配列 $_ENV, $_GET, $_POST, $_COOKIE, $_SERVERで参照することができます。

PHP 4.0.3 以降, track_vars は常にonとなっている ことに注意してください。

arg_separator.output string

PHPがURLを生成する際にURL引数を区分するために使用されるセパレータ。

arg_separator.input string

入力されたURLを変数にパースする際にPHPが使用するセパレータのリスト。

注意: このディレクティブで指定した全ての文字はセパレータとして認識 されます!

variables_order string

EGPCS (Environment (環境変数)、 Get、Post、 Cookie (クッキー)、そして Server) 変数のパースの順番を設定します。例えば variables_order を "SP" に設定すると、PHP は superglobals $_SERVER および $_POST を作成しますが、 $_ENV$_GET および $_COOKIE は作成しません。"" に設定すると、一切 superglobals を設定しません。

非推奨のディレクティブ register_globals が on になっていると (これは PHP 6 で廃止される予定です)、 variables_order の設定は、 ENVGETPOSTCOOKIE および SERVER の各変数がグローバルスコープに取り込まれる順番も左右します。 つまり、たとえば variables_order が "EGPCS" で register_globals が有効になっていたとすると、 $_GET['action']$_POST['action'] が両方設定された場合の $action の値は $_POST['action'] の内容になります。 これは、この例におけるディレクティブの設定で PG より後になっているからです。

注意: $_REQUEST の内容や順序も、このディレクティブの影響を受けます。

auto_globals_jit boolean

有効にした場合、SERVER および ENV 変数はスクリプトの開始時ではなく、 最初に使用された時 (Just In Time) に作成されるようになります。 これらの変数がスクリプトの中で使用されない場合、 このディレクティブを使用することで性能が向上します。

このディレクティブを有効にするには、PHP ディレクティブ register_globals, register_long_arrays, および register_argc_argv を無効にしておく必要があります。PHP 5.1.3 以降では、 register_argc_argv を無効にする必要はありません。

register_globals boolean

EGPCS(Environment, GET, POST, Cookie, Server)変数を グローバル変数として登録するかどうかを指定します。

PHP 4.2.0 以降、 このディレクティブのデフォルトは、offです。

関連する情報については、セキュリティの章の register_globalsの使用 を参照してください。

register_globalsは、 (ini_set()で)実行時に設定することができないことに 注意してください。しかし、前記のようにホストが許可している場合には、 .htaccess を使用することができます。 .htaccess エントリの例を以下に示します。 php_flag register_globals off

注意: register_globals は、 variables_order ディレクティブの影響を受けます。

このディレクティブは PHP 6.0.0 で削除されました。

register_argc_argv boolean

PHPが変数argvとargcを宣言するかどうかを指定します (これらにはGETの情報が格納されます)。

コマンドライン も参照ください。このディレクティブはPHP 4.0.0で 追加されました。以前のバージョンでは常に"on"です。

register_long_arrays boolean

PHP が、$HTTP_*_VARS のような古い長い 定義済みの変数 を登録するかどうかを指定します。 On (デフォルト) とした場合、$HTTP_GET_VARS のような 定義済みの長い PHP 変数が定義されます。 これらの変数を使用していない場合には、性能面からこのオプションを off とすることが推奨されています。 かわりに $_GET のようなスーパーグローバル変数を使用してください。

このディレクティブは PHP 5.0.0 で利用可能となりました。 その後 PHP 6.0.0 で削除されました。

post_max_size integer

POSTデータに許可される最大サイズを設定します。この設定は、ファ イルアップロードにも影響します。大きなファイルをアップロード するには、この値を upload_max_filesize より大きく設定する必要があります。

configureスクリプトでメモリ制限を有効とした場合、memory_limitも ファイルアップロードに影響します。一般的に memory_limit は、 post_max_sizeよりも大きく する必要があります。

integerを使用する際、 その値はバイト単位で測られます。 この FAQ に記載された 短縮表記を使用することも可能です。

POSTデータの大きさが、post_max_sizeより大きい場合、 $_POST$_FILES superglobals は空になります。この事象は、いくつかの方法で検出することができます。 例えば、$_GET 変数をデータを <form action="edit.php?processed=1">のように 処理するスクリプトに渡し、 $_GET['processed'] が設定されているかどうかを 確認する方法があります。

gpc_order string

GET/POST/COOKIE 変数処理の順番を設定します。この命令の デフォルトの設定は、"GPC"です。例えば、これを"GP"にPHPはクッキーを 完全に無視し、GETメソッド変数を同名のPOSTメソッド変数で上書き します。

注意: このオプションは、PHP 4では利用できません。 代わりに、variables_order を使用してください。

auto_prepend_file string

メインファイルの前に自動的に付加されるファイルの名前を 指定します。 このファイルは、include() 関数のコール時 と同様に読み込まれます。 このため、include_path が使用されます。

特別な値 none を指 定すると、ファイルを前に追加する機能は無効となります。

auto_append_file string

メインファイルの後に自動的に追加されるファイルの 名前を指定します。 このファイルは、include() 関数のコール時と同様に 読み込まれます。 このため、include_path が使用されます。

none を値として 指定するとこの自動付加機能はオフとなります。

注意: スクリプトが exit() で終了する場合、 この自動付加機能は使用されません 。

default_mimetype string

default_charset string

4.0.0 以降、PHP は、デフォルトで常にContent-type:ヘッダで character encodingを出力するようになっています。charsetの送信 を無効にするには、これを空にしてください。

always_populate_raw_post_data boolean

常に $HTTP_RAW_POST_DATA にアクセス可能とします。 この変数には生の POST データが格納されています。指定しなかった場合は、 データの MIME 型が判別できない場合のみこの変数にアクセス可能となります。 しかし、生の POST データにアクセスする方法としては php://input のほうが推奨されます。 $HTTP_RAW_POST_DATA は、 enctype="multipart/form-data" の場合には無効です。

allow_webdav_methods boolean

PHPスクリプトの中で WebDAV http リクエスト (例:PROPFIND, PROPPATCH, MOVE, COPY, 等..) の処理を可能にします。 このディレクティブは、PHP 4.3.2 以降存在しません。 これらのリクエストのPOSTデータを取得したい場合、 always_populate_raw_post_data も同時に設定する必要があ ります。

magic_quotes_gpc, magic-quotes-runtime, および magic_quotes_sybase も参照ください。

パスおよびディレクトリ

表 H-8. パスおよびディレクトリ設定オプション

名前デフォルト変更の可否変更履歴
include_path".;/path/to/php/pear"PHP_INI_ALL 
doc_rootNULLPHP_INI_SYSTEM 
user_dirNULLPHP_INI_SYSTEM 
extension_dir"/path/to/php"PHP_INI_SYSTEM 
extensionNULLphp.ini のみ 
cgi.check_shebang_line"1"PHP_INI_SYSTEMPHP 5.2.0 以降で利用可能。
cgi.fix_pathinfo"1"PHP_INI_ALLPHP 4.3.0 以降で利用可能。
cgi.force_redirect"1"PHP_INI_ALLPHP 4.2.0 以降で利用可能。
cgi.redirect_status_envNULLPHP_INI_ALLPHP 4.2.0 以降で利用可能。
fastcgi.impersonate"0"PHP_INI_ALLPHP 4.3.0 以降で利用可能。
cgi.rfc2616_headers"0"PHP_INI_ALLPHP 4.3.0 以降で利用可能。

以下に設定ディレクティブに関する 簡単な説明を示します。

include_path string

require()include()fopen()file()readfile() および file_get_contents() 関数がファイルを 探すディレクトリのリストを指定します。フォーマットは、システ ムの環境変数 PATHと同じです。つまり、UNIXでは コロンで、Windowsではセミコロンで区切ったディレクトリのリスト で指定します。

例 H-1. Unix include_path

include_path=".:/php/includes"

例 H-2. Windows include_path

include_path=".;c:\php\includes"

このディレクティブのデフォルト値は、.(カレ ントディレクトリのみ)です。

doc_root string

サーバーにおけるPHPの"ルートディレクトリ"です。この値は空で無 い場合のみ使用されます。PHPが セーフモード で設定されている場合には、 このディレクトリの外側にあるファイルは使用されません。 PHPがFORCE_REDIRECTを指定してコンパイルされていない場合、 (IIS以外の)WebサーバのもとでCGIとしてPHPを実行する際には、 doc_rootを指定するべきです。 他の方法としては、後述の cgi.force_redirect 設定の使用があります。

user_dir string

PHPファイル用にユーザーのホームディレクトリ として使用する基本ディレクトリの名前。例えば、 public_html となります。

extension_dir string

動的にロード可能な拡張モジュールを置くディレクトリを 指定します。 enable_dldl() も参照ください。

extension string

PHP の開始時に、どの動的ロード可能な拡張モジュールをロードするかを指定します。

cgi.check_shebang_line boolean

CGI 版の PHP が、実行するスクリプトの先頭にある #! から始まる行 (shebang) をチェックするかどうかを指定します。 同じスクリプトをスタンドアロンと PHP CGI 経由の両方で使用したい場合などに、 この行が必要になるでしょう。このディレクティブを on にしておくと、 CGI 版の PHP はこの行の内容を読み飛ばすようになります。

cgi.fix_pathinfo boolean

本来の PATH_INFO/PATH_TRANSLATED サポートをCGIで提供します。 PHPの以前の動作は、 SCRIPT_FILENAMEにPATH_TRANSLATEDを設定するというもので、 PATH_INFOの定義を理解していませんんでした。 PATH_INFOに関する詳細については、cgiの仕様を参照してください。 このオプションを1にすることにより、 PHP CGIはこのパスを仕様にあうように修正します。 ゼロとすると、 PHPは以前と同様に動作します。デフォルトは、ゼロです。 PATH_TRANSLATEDではなく、SCRIPT_FILENAMEを使用するようにスクリプト を修正する必要があります。

cgi.force_redirect boolean

cgi.force_redirect は、ほとんどのWebサーバのもとで CGI として PHP を実行する際のセキュリティを確保するために必要です。 未定義のままの場合、PHPはデフォルトでこれを on にします。 これを off にする時は、自己責任 の下に 行なってください。

注意: Windowsユーザ: IISでは安全にこれをoffにすることができ、 実際には、off にすることが「必要」です。 OmniHTTPD または Xitami を動作させるには、これを off にする「必要」 があります。

cgi.redirect_status_env string

cgi.force_redirect を on にし、Apache または Netscape (iPlanet) Webサーバのもとで実行していない場合、 実行を継続して良いかどうかをPHPが判断するために 環境変数の名前を設定する必要があるかもしれません。

注意: この変数を設定することにより、セキュリティ上の問題を発生する 場合があります。行うことのリスクをまず把握してください。

fastcgi.impersonate string

IIS (または WINNT ベースの OS) のもとでの FastCGI は、 クライアントをコールする際にセキュリティトークンを 匿名化する機能をサポートしています。 これにより、IIS がリクエストを処理するセキュリティコンテキストを 定義できるようになります。Apacheのもとで実行される mod_fastcgi は現在 (2002/03/17) この機能をサポートしていません。 IIS のもとで実行するには、1 に設定してください。 デフォルトは 0 です。

cgi.rfc2616_headers int

PHP に、HTTP レスポンスを返す際に、どの形式のヘッダーを使うか 指示します。0 にセットした場合は、Apache やその他の web サーバで サポートされている Status: ヘッダーを送信します。このオプションの値を 1 にセットした場合は、PHP は RFC 2616 の仕様に適合した形式のヘッダーを送信します。この意味がわからないときは、 0 のままにしておいてください。

ファイルアップロード

表 H-9. ファイルアップロード設定オプション

名前デフォルト変更の可否変更履歴
file_uploads"1"PHP_INI_SYSTEMPHP <= 4.2.3 では PHP_INI_ALL、PHP 4.0.3 以降で利用可能
upload_tmp_dirNULLPHP_INI_SYSTEM 
upload_max_filesize"2M"PHP_INI_PERDIRPHP <= 4.2.3 では PHP_INI_ALL

以下に設定ディレクティブに関する 簡単な説明を示します。

file_uploads boolean

HTTP ファイルアップロード を有効とするかどうか。 upload_max_filesize, upload_tmp_dir, post_max_size ディレクティブも参照ください。

integerを使用する際、 その値はバイト単位で測られます。 この FAQ に記載された 短縮表記を使用することも可能です。

upload_tmp_dir string

ファイルアップロード時にファイル保存に用いるテンポラリディレクトリ。 PHPの実行ユーザーが書きこみ可能である必要が あります。指定されない場合、PHPはシステムのデフォルト設定を 使用します。

upload_max_filesize integer

アップロードされるファイルの最大サイズ。

integerを使用する際、 その値はバイト単位で測られます。 この FAQ に記載された 短縮表記を使用することも可能です。

SQL全般

表 H-10. SQL全般の設定オプション

名前デフォルト変更の可否変更履歴
sql.safe_mode"0"PHP_INI_SYSTEM 

以下に設定ディレクティブに関する 簡単な説明を示します。

sql.safe_mode boolean

オンにすると、デフォルト値が指定されているデータベース接続関数は、 引数で指定された値よりもデフォルト値を優先して使用します。 デフォルト値については、関連するデータベースのドキュメントを参照ください。

デバッガ設定ディレクティブ

注意

PHP 3のみがデフォルトのデバッガを実装しています。 詳細については、付録Fを参照してください。

debugger.host string

デバッガにより使用されるホストのDNS名またはIPアドレス。

debugger.port string

デバッガにより使用されるポート番号。

debugger.enabled boolean

デバッガを有効にするかどうか。