そのまんま!

pdo_stmt_t の定義

明示的に述べられている場合を除き、ドライバからはすべてのフィールドが 読み込み専用となります。

図 45-2. pdo_stmt_t

/* プリペアドステートメントを表す */
struct _pdo_stmt_t {
    /* ドライバ固有 */
    struct pdo_stmt_methods *methods;   (1)
    void *driver_data;                  (2)

    /* true の場合は、すくなくとも 1 回はこのステートメントの実行に
     * 成功していることを表す */
    unsigned executed:1;                (3)
    /* true の場合は、ステートメントがプレースホルダをサポートしており
     * プリペアドステートメント用に bindParam() を実装できることを表す
     * false の場合は、プリペアおよびバインドを PDO がエミュレートする
     * 必要があることを表す */
    unsigned supports_placeholders:2;   (4)

    /* 結果セットのカラム数。ステートメントがすくなくとも 1 度実行される
     * までは有効な値は設定されない。時には、(ドライバレベルでの)
     * フェッチがコールされるまでは有効にならないこともある。
     * */
    int column_count;                   (5)
    struct pdo_column_data *columns;    (6)

    /* このステートメントが準備された dbh を指す */
    pdo_dbh_t *dbh;

    /* 入力バインドパラメータを指す。ドライバの中には入出力パラメータを
     * サポートしているものもあるが、その動作に依存することはできない */
    HashTable *bound_params;
    /* 名前から位置への置き換えを行う際に、このマップを使用する */
    HashTable *bound_param_map; 
    /* 結果セット内で名前で指定した (あるいは位置で指定した) カラムに
     * 関連付けた PHP 変数を指す */
    HashTable *bound_columns;

    /* 意味のある値が設定されていない場合もある */
    long row_count;

    /* ステートメントの現在のクエリを保持する */
    char *query_string;
    int query_stringlen;

    /* バインド変数を展開した後のクエリのコピーで、
     * ドライバがプリペアドステートメントをエミュレートしている
     * 場合にのみ使用する */
    char *active_query_string;
    int active_query_stringlen;

    /* カーソル固有のエラーコード */
    pdo_error_type error_code;

    /* ドライバ固有のパラメータ命名規則 (例: pgsql ドライバ)
     * のためにクエリパーサが使用する */
    const char *named_rewrite_template;
};
(1)
ドライバは、SKEL_handle_preparer() の中で これを設定しなければなりません
(2)
この項目はドライバが使用します。想定される使用法は、データベースとの 接続を保つために必要なインスタンスデータへのポインタを (SKEL_handle_factory() 内で) 格納することです。
(3)
ステートメントが最初に実行された後に、PDO がこれを設定します。 ドライバは、この値を調べることで初回にのみ必要な処理を飛ばす 最適化を行います。
(4)
詳細は SKEL_handle_preparer で説明します。
(5)
結果セット内のカラム数を、ドライバがこのフィールドに設定します。 通常これは SKEL_stmt_execute() で設定しますが、 データベースの実装によっては SKEL_stmt_fetch() を最低 1 回コールするまではカラム数がわからないことがあります。 SKEL_stmt_next_rowset() で新しい行セットが 使用可能になった場合、ドライバはカラム数を更新する必要があります。
(6)
カラム数に設定した値に応じて、PDO がこのフィールドを確保します。 SKEL_stmt_describe() の中で、各カラムの内容を 設定する必要があります。各カラムについて設定する必要があるのは、 precisionmaxlennamenamelen および param_type です。 name は、emalloc() を使用して確保することが期待されています。PDO は、しかるべき時に efree() を実行します。